2017/12/25

歯周病治療の大原則

 
歯周病の細菌の力

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新浦安ブライト歯科・歯科医師のDr.Ayaです。歯の豆知識ブログは、私が定期的に更新していきます。 「歯に関するこんな情報を書いてほしい」「お口に関して、こんな事が疑問」というご意見やご感想がありましたら、是非、遠慮なく当院にお伝えください! リクエストにお応えして、どんどん増やしていきます★ 今後もチェックしてみて下さいね!
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歯周病は、なぜ薬で治らない?

 

歯周病は慢性の細菌感染症です。ならば、歯周病を治す薬はないのでしょうか?

最近なら殺菌剤や抗菌物質を使えば、殺すことが出来るはずではないでしょうか?

ハテナ君

 

結論から言えば、歯周病を治す薬はありません。

アヤ先生

というのは、原因になる細菌が、自身の身を守る強固なバリアを持ったバイオフィルムを作っているためです。

虫歯の章でも述べましたが、バイオフィルムとは、一見頑固な汚れのようにも見える微生物の構造体で、一般に「プラーク」と呼ばれています。

さまざまな微生物が集まり、強固な構造体を作っているため、薬物の効果が殆ど及ばないのです…(>_<)

歯周病の細菌の力

細菌が強固にこびりついている下水管では、強い酸やアルカリでなければ殺菌することはできません。

しかもきれいな状態を維持するにはたえず掃除を続ける必要があるでしょう。

口の中も同じで、薬剤は効きにくく、たとえ薬剤で除菌できたとしても、その状態を維持することが出来ないのです。

たしかに急性期には、薬剤も有効です。

また、組織内に入り込んだ細菌をやっつけるために、抗生物質を使う事もあります。

ただ、歯周病は慢性病ですので、たとえ、一時的に細菌を排除できたとしても、その状態を維持できなければ意味がないのです。

では、もっとも基本的な歯周病治療は?

歯周病治療の原則は、病原性のあるプラークを除去し、口の中のプラークを正常レベルに維持することです。

プラーク内の細菌はたとえば雨に恵まれて草が育つと、それをエサにする草食動物が集まり、さらにそれを獲物にする肉食動物が集まる草原のように、相互に依存しながら複雑多様な生態系を作って口中に繁殖しています。

歯周病の治療の基本は、この生態系を作り直し、身体に害のない細菌が多くクラス口内環境を整える事なのです。

歯周病治療の基本

環境整備の方法には、歯ブラシだけで直せる、いや外科手術が必要だ、抗菌剤が必要な、新しい再生治療法ならひどくなっても治せるなどと、さまざまな考え方がありますが、どのような治療をする場合にも、まずは有害な細菌が繁殖する条件を壊すことが必要です。

それを実現するのがプラークコントロールなのです。

深くなった歯周ポケット内部には、酸素のあるところでは生きていけない毒性の強い細菌や、ラセン菌(スピロヘータ)など、有害な微生物が浮遊しています。

(この口腔内細菌の動く様子は、当院で見る事も出来ます!)

これらの生物は、炎症で生じた血液や、他の細胞からの分泌物を栄養源としているため、栄養となるものをなくし、環境を変えていくと自然と居なくなります!

次回は、このように歯周病治療を継続しても、さらに歯周病を悪化させてしまう様なその他の病気や要因を細かく見ていきましょう。

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