こんにちは!歯科衛生士の倉持です。
だんだん寒くなってきましたね。
風邪をひきやすかったり、インフルエンザも流行り始めるこの季節。
そんなときお口だけでなく、さまざまなトラブルや病気から守ってくれるのが唾液(つば)です!
今回は唾液についてお話ししていきたいと思います。
目次
そもそも唾液って?
唾液とは、唾液腺からお口の中に分泌される分泌液です。
主成分は水ですが、水分だけではなく細菌やウイルスを防いだり、粘膜を保護したりと多くの成分が含まれています。
唾液の量
個人差がありますが1日1リットル~1.5リットルと言われています。
口の中を清潔に保ちつつ、食道や消化器官なども保護して細菌の攻撃から守っています。
唾液の質
個人差があります。
唾液には抗菌成分や、抗酸化物質などが含まれており、これらがバランスよく含まれていることが質の高い唾液になります。
唾液の効果:お口の中
虫歯や歯周病のリスクを下げる
殺菌作用という口の中の細菌(虫歯菌や歯周病菌など)の活動を抑えて、病気を防ぐ働きがあります。
また、ご飯を食べてお口の中が酸性の状態になることで歯の表面を溶かして虫歯になりやすい環境になってしまいますが、唾液に含まれるミネラルがそれを元の状態に戻してくれる再石灰化作用や、酸性の状態を中和する緩衝作用もあります。
他にも、
おいしくご飯が食べられる
食べ物を湿らせて飲み込みやすくします。
唾液に含まれるムチンというたんぱく質は粘性があるので食べ物が塊になりやすく、飲み込むのがスムーズになります。
また、舌には味を感じる味蕾(みらい)という器官があり、味物質が唾液に溶けることで味蕾で味として感じます。
そのため、唾液がしっかりと分泌されることで本当の味を感じることができます。
唾液の効果:全身
風邪やインフルエンザの予防
生活習慣病の予防
肌や髪をキレイにする
ストレスに強くなる
このように、口内環境だけでなく全身にも影響を与えています。
唾液が減少すると?
唾液の分泌量が減少すると、唾液の持つ効果を十分に得ることができません。なので、食べ物が飲み込みにくくなることや口の中がネバネバすること、口が動かしにくくなったりするなどといった色々な症状が出てきます。
また、虫歯や歯周病にもなりやすくなり、口臭の原因にもなります。
減少の原因は?
加齢やストレス、女性ホルモンの低下や更年期障害、口呼吸などがあげられます。
また、よく噛まずにご飯を食べたり、喫煙やアルコールなど生活習慣が乱れることも原因です。
シェーグレン症候群
唾液の量が減少してしまう病気として代表的なのがシェーグレン症候群です。
シェーグレン症候群とは外分泌腺という涙や唾液を作りだしている涙腺、唾液腺に慢性的に炎症が生じることで涙や唾液の分泌が低下し乾燥の症状を呈する自己免疫性疾患です。
唾液を増やすには?
上記でお話しした唾液が減る原因を取り除くことも必要になりますが、よく噛んで食べることで唾液の分泌が促進されます。
具体的には、噛み応えのある食品を積極的に取り入れたり、キシリトールガムを噛むのもいいです。
また、お口の中を健康にしておくことも大切です。
歯が抜けたまま放置していたり、虫歯や歯周病の影響で痛みや噛み合わせに問題があると、咀嚼が行いにくくなり噛む回数も減ってしまいます。
唾液腺マッサージ
お口の中には唾液の出やすいポイント(唾液腺)があります。
大きい唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つです。
その唾液腺を指で押して唾液の分泌を促します。
お口が乾きやすいなーと思ったらやってみるのもいいですね!
いかがでしたか?唾液をたくさん出して健康に過ごしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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