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生えない人もいる親知らず、その謎に迫る!

投稿日:2020-08-27 更新日:

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山本 楓

山本 楓

歯科助手・受付 Treatment Coordinator新浦安ブライト歯科
患者様お一人お一人に、より豊かな生活を送って頂けるよう、自身の知識習得や技能向上を目標に精進を重ねて参ります。どうぞ宜しくお願い致します。

こんにちは!トリートメントコーディネーターの山本です。

今年は新型コロナウイルスの影響で花火大会や夏祭りが相次いで中止になり、海水浴場も閉鎖されているところが多くて寂しい夏になってしまいましたね…

日々経験したことのないことばかりで戸惑いの連続です(笑)

さて、今回は親知らずについてのお話です。

親知らずとは?

前から数えて8番目にあたる歯のことで、智歯や第三大臼歯とも呼ばれます。

時期としては10代後半から20代前半にかけて生えてくることが多いです。

乳児の歯の生え始めとは違って親がこの歯の生え始めを知ることはないため、親知らずという名が付いたという語源があるそうです。

また、「20~25歳ごろに生えるので、昔は親と死別していることが多いところから、この名がある」と書かれた書物もあり、「人生50年」といわれた昔は、自分の子どもの「親知らず」を見ずに亡くなる人が多かったという説もあります。

親知らずが生えない人っているの?

親知らずは上下左右4本全てある人もいれば、1〜3本だけ生えている人もいて、中には全く生えていない人もいます。

かくいう私も歯胚(歯の元になる芽のようなもの)すらレントゲン写真で見当たらず、1本も生えていません。

生えていない人はもともと親知らず自体が存在していないか、親知らず全体が顎の骨の中に埋まっている状態が考えられます。

一方で生えている人は親知らずが傾いて埋まっている状態や、まっすぐ生えているけれども後ろ半分が歯茎に埋もれてしまっていたりして、完全に生えていない状態が多いです。

半分しか生えていない親知らずの状態を半埋伏、完全に埋まっている状態を完全埋伏と言います。半埋伏や完全埋伏の状態だと、歯磨きがしにくいこともあり、親知らずの周辺の歯茎が腫れやすくなります。これを智歯周囲炎と言います。

歯周病でも歯茎は腫れますが、智歯周囲炎の場合は、腫れ方がより激しい場合が多いです。親知らずの位置や周囲の筋肉などとの関係で、顔まで腫れ上がったり、喉が痛くなったり、口が開けにくくなったりします。 埋まったままの親知らずは、このようなリスクをはらんでいるのです。

親知らずが生える人と生えない人の違いはある?

親知らずが生える人と生えない人の違いに関しては、顎の骨の大きさが大きく影響していると考えられます。

実は現代人は、顎の骨がどんどん小さくなってきている傾向があります。この傾向は日本人に限ったものではなく、他のアジア系の人種や欧米の白人においても同様です。

顎の骨が小さくなってきているのは、食生活の変化が影響しているといわれています。

昔に比べて加工食品が増え、硬い物を噛まなくても、食事が出来るようになった現代の食生活事情です。

子どもの頃に硬い物をしっかり噛むことでその刺激によって顎の骨が成長していくことがわかっています。

軟らかい物をあまり噛まずに成長してきた場合、そうした刺激が少なくなります。

その結果、顎の骨の大きさが小さくなってしまうのです。

もともと、親知らずが生えてくる年齢では顎の大きさが大きくなることが望めません。

それなのに、顎の骨のサイズそのものが小さくなってきているならば、さらに生えてくるのは難しくなります。

親知らずが生えている人と生えていない人の差は、顎の大きさの違いによるものと考えられます。

そして、顎の大きさに違いが生じてくる原因は、子どもの頃からの食生活にあるといえます。

そもそも親知らずはなぜ存在するのか?

人類が誕生した頃の食生活は、草食が中心だったと考えられています。

現代のように道具はおろか、火を使うこともできなかった時代、木の実を食べるのはとても大変だったことでしょう。

そんな時代にあっては奥歯がしっかりしていないと、満足に食べることもできなかったであろうと思われます。親知らずが存在している理由はそういった理由が考えられています。

骨格の変化は数万年ほどの間で生じると言われていますが、歯は骨と比べて安定度あいが高く、歯に変化が生じるには数百万年かかると考えられています。

骨格の変化に歯の変化が追いついていないので、親知らずがまともに生えてこれなくなったというのが有力な説です。

人類の進化と骨格の変化

進化の歴史から、人類は、猿人・原人・旧人・新人といった分類がなされています。

化石を研究すれば、猿人・原人・旧人という、現在の人類の祖先たちの顎の骨の大きさを比較することは容易です。

その結果、祖先の顎の大きさは、現代人のそれと比べて非常に大きかったことがわかりました。

それぞれの歯の数を比較したところ、現代人と同じ数だけあることも判明しました。

しかもすべての親知らずがきちんと生えて並んでいただけでなく、 親知らずの後ろにさらにスペースの余裕がありました。

ところが、旧人の次に登場する新人になると、顎の大きさが現代人のと大差ないものになっています。

縄文時代の人骨の化石を分析すると、今の我々と同じように、親知らずが傾いて埋まった状態のものが認められるようになります。

そして、この生えない親知らずが、我々が悩まされているように炎症を起こして、腫れていたことを示す化石も見つかっています。

昔の人も現代人と同じように親知らずで悩んでいたんですね。

親知らずを抜いた方がいいケース

☆親知らずが斜めに生えている

歯が斜めに生えているタイプの親知らずは、痛みが発生しやすく、抜歯が必要なケースがほとんどです。

歯の一部が歯茎から露出していることが多く、歯磨きのしにくさなどから虫歯や歯周病などのトラブルを引き起こすことが多くなります。

☆親知らずが横向き、または完全に歯茎の中に埋まっている

親知らずの中には、歯が完全に横向きに生えていて、歯茎の中に完全に埋もれているタイプのものがあります。

歯が露出していないため、虫歯や歯周病などを引き起こす危険性はそれほど高くありません。

しかし歯茎の中で周囲の骨や歯に影響することがあり、そういった場合は抜歯が必要なケースがあります。

上記のようなタイプの親知らずは、痛みがある場合はもちろん、痛みがない場合でも抜歯が必要になることがあります。

自分に親知らずがあるかないか分からない方は、歯医者さんでレントゲンを撮って診てもらうことをおすすめします。

親知らずについてはどのような生え方をしているのか、今後他の歯に影響を及ぼす危険性があるか、抜いた方がいいのかなど一度相談してみるとよいでしょう。

 

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