こんにちは!歯科衛生士の倉持です。
だんだん暑くなってきましたね。
気温が高い中マスクをしている為、熱中症になりやすいので、しっかり水分補給をして体調管理をしましょう!
ところで、みなさん暑くなると炭酸飲料や冷たいジュースなど飲みたくなりませんか?
飲むものによっては歯に悪影響を及ぼすものもたくさんあります。
なので今回は飲み物と歯の関係についてお話ししていきたいと思います!
目次
飲み物と糖質
飲み物にはたくさんの成分が入っていますが、その中でもペットボトルに記載されている栄養成分表示の「炭水化物」を見るとおおまかな砂糖の量が分かります。
今回は砂糖の量を角砂糖何個分かで表していきたいと思います。
ちなみに、角砂糖1個=糖質約4gです。
商品によって様々ですが、目安として炭酸飲料や乳酸菌飲料は角砂糖約10~15個分です。
特に炭酸は苦みを感じるため、それを補うために多くの砂糖が使われているのも糖質が多い理由の1つです。
また、スポーツドリンクは角砂糖5~8個分です。
効率よく水分補給ができますが、たくさんの糖分も摂取しているので注意する必要があります。缶コーヒーは角砂糖1~3個分です。
1本あたりの糖質量は少なめですが、1日に何本も缶コーヒーを飲む方は注意が必要です。
100%ジュースは角砂糖12~15個分です。
果汁100%ジュースには、果物を絞ったそのままのものではなく、濃縮した果汁を薄めて100%にしている「濃縮還元ジュース」があります。濃縮還元の場合は風味や甘味を増すために砂糖を使っていることがあります。
また、果汁には果糖も含まれるので、糖分の摂り過ぎに注意する必要があります。
こうしてみると、思っているよりもたくさんの砂糖が入っていることが分かりますね。
砂糖は虫歯菌の栄養源です。
虫歯菌は砂糖を分解して酸を出し歯を溶かしていくので、飲み物に入っている隠れた砂糖には要注意ですね。
飲み物と酸
pH(ペーハー・ピーエイチ)という言葉を聞いたことはありますか?
pHとは水素イオン指数のことで、水溶液の性質(酸性、アルカリ性)の程度を表す単位です。
酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、真ん中の pH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性としています。
参考にいくつか挙げていきます。
水:pH7.0
牛乳:pH6.8
お茶:pH6.3
この辺りは中性に近いので問題ないですね。
ですが、
ビール:pH4.3
オレンジジュース:pH4.0
スポーツドリンク:pH3.8
ワイン:pH3.4
炭酸飲料:pH2.0
商品によって異なりますが、おおまかな数値になります。
かなり低い数値が出ていますね。
通常お口の中は中性のpH7の状態を保っています。
ですが歯の表面に存在しているエナメル質は酸にとても弱いので、「pH5.5」以下になると歯が溶け始めてしまいます。
酸性の強い物(pHの低いもの)を飲むことでお口の中は一時的に酸性の状態になり、だらだら飲むことで酸性の時間が長くなり、歯が溶けやすくなってしまいます。
飲み物と着色
ポリフェノールを多く含む飲み物は、着色の原因となります。
ポリフェノール成分と、歯の表面のエナメル質をおおっているペリクルというたんぱく質が結びつくことで着色が起こります。
具体的にはコーヒーや赤ワイン、紅茶などが挙げられます。
日常的に摂取している人は注意が必要です。
結局は水が1番
糖質も含まない、お口の中の状態と同じ中性である、着色の心配もないことから糖質、酸、着色の3点から考えると、結局水が1番いいです。
また、緑茶もいいと言われています。
緑茶には「カテキン」というポリフェノールが含まれるので着色はしてしまうことがありますが、抗炎症作用があるので歯周病予防に効果的です。
他にも、緑茶にはフッ素が含まれているので虫歯予防になりますし、フラボノイドという成分も含まれており、口臭対策にも効果的です。
また糖質とpHの2点から考えても問題ないですね。
それでも飲みたい、そんな時は!ダラダラと時間をかけずに飲みきりましょう!
なにかをしながらずっとジュースを飲んでいませんか?
お酒が好きな方はワインを口の中で回しながらチビチビと飲んでいませんか?
人の唾液には中和の作用がありますので、そのための時間を確保してあげれば虫歯の予防になります。
もしくは中性に近いお茶や水で口をゆすぐのもいいかもしれません。
飲み方に注意すれば虫歯になるリスクも下げることができますので、普段の飲み物や飲み方など見直していきましょう!
最後までご覧いただきましてありがとうございました!
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