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虫歯っていつからあるの?

投稿日:2019-07-11 更新日:

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院長 久後 佑介
新浦安ブライト歯科、院長の久後佑介です。 私は日本歯周病学会認定医として、日本人の成人80%以上が罹患しているといわれる歯周病学に精通し、地域の皆様のお口の中の健康向上に寄与したいと思っております。 こちらのブログでも、最新歯科治療情報や海外の歯科治療についてもご紹介していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。
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突然ですが、虫歯っていつからあるのでしょうか?

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現在、過去に1度でも虫歯になったことはある人は、90%を超える割合で存在しているわけですが、これほど高い有病率を示す病気はないと言われています。

今でこそ、現代医療の進歩のおかげで、麻酔やドリルがありますが、それらがない時代の虫歯の治療は想像するだけで恐ろしいですね。

 

いつから虫歯が存在するの?

虫歯の歴史を考える際に、古代人の頭蓋骨を調査し、歯の状態を検査するわけですが、歯に穴が空いている=虫歯というのは短絡的な考えです。

というのも、古代の人たちの食生活の中には、硬い砂混じりの食事や、硬い食べ物により、歯が磨り減った結果、穴が空いていると考えられるからです。

虫歯を仮に、細菌(S.mutans菌)の代謝によって引き起こされた歯の欠損とした場合、虫歯は、紀元前1万年前より存在はしていたようです。

1万年前に起きたことといえば狩猟採集時代からちょうど農耕時代に移行していた時代です。

農耕時代になると、いもや、コメなどの糖質を安定的に摂取できるようになりました。糖質は、細菌(S.mutans菌)の餌になるので、虫歯が増えてきたということです。増えたと言っても、有病率はせいぜい3〜5%程度なので、現代の有病率と比べると雲泥の差があります。

ここで特筆すべきことは、日本においても虫歯の発生は同じような状況であったのですが、少なくとも日本において歯磨き習慣はなかったということです。

文献上では、984年になってから「医心法」において「食事をした時は数回うがいをすれば齲にならない」との記載はありますが、歯磨き習慣が一般化したのは江戸時代になってからと言われています。

つまり歯磨きをしていなくても、有病率が3−5%程度のそのような珍しい病気だったことがわかります。

その後18世紀ぐらいまでは緩やかに有病率は上昇することとなりますが、18世紀になると急激に虫歯の数が増えます。

18世紀に起きたことは、砂糖のプランテーションができたことで、砂糖が大量に消費されるようになったことです。

砂糖はほんの数秒で、細菌に代謝され、酸を放出するので、爆発的に増えることになりました。

その結果、乳歯が生えた瞬間に虫歯になったり、子供の累積虫歯の数(DMFT指数)が最盛期には11本となり、有病率云々の話ではなく、同時多発的に虫歯が起こる虫歯の洪水時代が訪れました。

その結果、各国で対応に追われ、歯学部の創設や、フッ素入り歯磨き粉でせっせと磨くようになった結果、現代までに先進国の子供の累積虫歯の数は(DMFT指数)2まで落ち着くようになりました。

現在の虫歯は、でんぷん(グルコース)などの糖類から起きる虫歯と、砂糖(スクロース)などの糖類から起きる虫歯と大きく2つのパターンでおきていると考えられます。

ここで、野生動物に虫歯ができるのか?という疑問が湧いてきます。

野生動物に虫歯ができるのか?

答えは原則、できないというのが答えになります。

そもそも虫歯の発生に、糖類は不可欠です。しかし、デンプンを含む植物には、毒がある場合が多く(じゃかいもの芽など)加熱処理や、水にさらしてアク抜きなどをしない限り食べることが難しいため、野生動物が大量に糖類を食べる機会がないからです。

そのため、彼らは、歯磨きをしないにもかかわらず、虫歯にもならないわけです。

現代人も狩猟採集時代のように、肉や魚や、木の実などばかり食べていれば歯磨きしなくても虫歯に悩まなくて済むかもしれませんね。

 

 

 

参考文献:「虫歯の歴史」編著 竹原直道 他

 

 

 

 

 

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