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こんにちは、歯科医師の千葉です。
近年、インプラント治療を求める患者さん、増えています。
やはり、入れ歯ではなくしっかり咬みたい!と思う方が多いようです。
しかし、残念ながらインプラント治療を行う場所の骨が乏しいと行う事ができないという問題がありました。
そこから、既存の骨に対して人工的に骨を作り上げる、かさ増しするという手法がとられています。GBRと呼ばれます。
その時に用いられる材料が骨補填材(こつほてんざい)です。
骨補填材と言っても種類がいくつもあって、
①自家骨(自分の骨。最も安全で骨が出来やすい。)
②他家骨(アメリカの組織銀行から入手する遺体から採取した骨。
感染の心配は無いようですが、日本では未認可)
③異種骨(主に牛骨。生体親和性に高い脱タンパク牛骨ミネラルで、欧米ではポピュラーな材料。
日本でも一部認可。)
④人工骨(ハイドロキシ・アパタイトやβーTCPなど化学合成されたもので、日本でも認可・販売されている。)

しかし、自分の骨を削って採取する、いわゆる自家骨移植は他の部位にも外科的な侵襲を伴いますので中々選択しにくい所があります。
他の補填材も時間の経過と共に硬くなり、一見骨が出来たように見えますが、病理検査を行うとハバース管構造を持たない、いわゆる類骨〔骨のようなもの〕と呼ばれるものに過ぎないとの事でした。
※ハバース管:骨の緻密質にある栄養管で,血管の通路となる
サイトランスグラニュール
新しく販売されるGCの骨補填材は世界初炭酸アパタイトという材質を用いていて骨置換性が極めて高いそうです。
ハバース管構造も認め、骨補填材として日本で初めてインプラントも含めた全ての歯科治療での認可が降りたそうです。
左:インプラント埋入部分に炭酸アパタイトを移植して7カ月後のCT検査の画像。骨が薄かった部分が、3.4ミリから10.5ミリに厚くなり、インプラント埋入が可能となった。右:8ヵ月後の骨を調べた結果、白い炭酸アパタイト顆粒の周囲に隙間なく新しい骨(緑色)や類骨(赤色)が形成されていた(日本医療研究開発機構)

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